前期基本計画の成果と課題を踏まえ、社会状況の変化を的確に受け止めたうえで見直しを図り、町民一人ひとりが幸せを実感できるまちづくりの実現に向け、後期基本計画を策定いたしました。
この計画は、町政運営の総合的かつ計画的な指針として、長期的な展望に立った町の将来像や町民生活の姿を明らかにし、その実現に必要な施策の基本方向を定めた「第4次総合計画」に基づき策定しており、第4次総合計画の基本構想に掲げる将来像や施策の大綱に基づいた行政各分野において推進する施策を具体的かつ体系的に示すものです。
なお、本計画の期間は、平成19年度から平成22年度までの4年間となります。
自然環境・景観の保全をはじめとした環境対策を総合的に推進するとともに、人と自然が共生する快適環境づくりを目指します。また、まちの拠点となる魅力ある市街地の形成、住宅対策、公園・緑地の整備や道路の整備などを進めるとともに、交通事故や犯罪のない安全で明るい社会と災害に強いまちづくりを目指します。
産業は、私たちの生活やまちづくりを支える重要な要素であり、活力あるまちづくりには、産業の振興が重要な課題となっています。そのため、経営基盤の整備を図るとともに後継者の育成・確保、農用地の保全・活用、企業の誘致、商環境の整備や観光資源の整備など、産業活力の向上に努めます。また、地域資源を活用しながら、各産業の連携による新たな活力を創造し、躍動感に満ちた魅力と活力ある産業づくりを目指します。
町民の芸術文化・生涯学習に対する意識高揚を図り、先人の築いた歴史と文化を受け継ぎ、地域性豊かな文化を創造できる環境づくりに努めます。また、豊かな人間性と創造力を持ち、自ら考え、判断し、行動できる子どもたちを育てるとともに、町民一人ひとりが、生涯にわたりいきいきと暮らせることができる環境づくりに努めます。さらに、交流活動の推進により、広い視野を持った人材の育成に努め、個性と創造性あふれる心豊かな人づくりを目指します。
少子高齢化社会が進展する中で、住民が生涯いきいきと生活するには、まず健康であることが前提となります。そのため、「自らの健康は自らがつくる」という町民一人ひとりの健康に対する意識の高揚を図るとともに、地域や関係機関が一体となった支援体制の整備を図り、健康づくりを総合的に展開します。また、みんなが支え合いながら生活を営んでいくことができるよう、町民の相互支援体制づくりを推進するとともに、保健・医療・福祉の連携強化とサービスの向上に努め、健康に満ち、人にやさしい福祉づくりを目指します。
地方分権社会の到来により、自己責任のもと、創意工夫、自助努力によりまちづくりを行うことが求められています。本計画の実現にあたっては、町民一人ひとりが明日の八千代町をつくるという意識を強く持ち、行政とのパートナーシップによる行政運営を発展的に実施することが大切です。そのため、多様な主体の連携と協働による個性的で魅力的なまちづくりを推進するとともに、近隣市町との連携や調整を図りながら、計画的・合理的な行財政運営に努め、協働・共創のまちづくりを目指します。