町長の部屋
農機盗難に注意を(町長コラム:令和5年4月)
農業用機械は、その用途の特殊性から非常に高価なものが多く、盗難による被害にあいますと当該農業者は大きな物的損失とともに農作業への支障のほか、精神的打撃など深刻なダメージを受けることになります。
警察庁の統計調査によると、トラクター、コンバインなどの農業用機械の盗難は春先に特に多い傾向にあるとしています。2020年~2022年の直近3年間に発生した農機などの盗難件数は635件で、月別に見ると3月が81件、4月が71件、5月が68件で春先の3カ月で全体の35%を占めていますので、警察庁および農水省は注意を呼びかけています。また、盗まれた場所は「田畑」が最多の186件、「一般住宅」が114件、「資材置き場」が105件と目立つ上位の数字となっています。対策として警察庁は、盗難防止には複数の防犯対策を行うことが効果的と指摘しています。具体的には(1)農地に置いて帰らない(2)エンジンキーを必ず抜く(3)鍵のかかる場所に保管するほか、チェーンや南京錠でタイヤを固定することや、ハンドルロックの活用も有効としています。中でもエンジンキーを差し込んだままか運転席や周辺に放置していたことによるものが202件、総数の32%になっていますので、複数対策で盗難防止を心がけていただきたいと思います。
当町においては、これまで防犯灯や防犯カメラの適性整備を警察や地元の方の意見を聞きながら計画的に進め、年々増加していますが、設置の目的が主に生活面や通学路等の安全確保に重点を置くものであり、田畑においての農業用機械や出荷前の農作物の盗難対策としては、さらに新たな視点からの取り組みが必要になってきます。今後、警察および関係者間で協議のうえ、農機盗難が身近であることを自覚してもらうために注意喚起を促すとともに、対策会議の開催について進めてまいります。
余談ですが、先に広域強盗事件が発生した折に警察の方とどうしたら被害にあわないか話す機会があり、その時は「電気代を惜しまず、明るくしておくこと」が有効策の一つと言われていました。安全安心なまちづくりを目指すために、複数の防犯対策の組み合わせというものが重要であると考えています。
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