翻訳者「大久保昭男氏」翻訳作品寄贈される
大久保昭男氏翻訳作品が寄贈される
このほど、八千代町太田出身のイタリア文学者及びフランス文学者 大久保昭男(おおくぼ てるお)さんのご家族から大久保さんの翻訳作品を27冊寄贈していただきました。
寄贈された図書は20世紀のイタリア文学を代表する アルベルト・モラヴィアの作品を中心に、1961年に初めて翻訳刊行した『喜びは死を超えて—セレーニ夫人の手記』の初版本などがあり、その多くは長らく絶版状態が続き、現在、入手困難となっている貴重書です。また作品の感想や校正、訂正のメモのほか、作品の出版案内や雑誌に発表した解説書の写しなどが添付され、研究者にとっては垂涎の的の資料と言えるでしょう。
なお、大変貴重な資料であることから、通常の館外貸出は行わず、館内利用のみとなりますので、ご利用の際にはご注意ください。
大久保さんは、1927(昭和2)年生まれ、幼少期を太田で過ごされ、東京大学でフランス文学を専攻し、後にイタリア語を独学で修め、次第にイタリア文学に傾倒し、とりわけモラヴィアの翻訳、研究の第一人者として知られています。1997年に翻訳、発行されたイタリアの社会学者アルベローニの『他人をほめる人、けなす人』は百万部を超える大ベストセラーとなり、2006年には回想記『故郷の風 イタリアの空』により茨城文学賞を受賞されました。また2005年には、八千代町立図書館において「私の昭和」と題する講演会を開催されました。(R4.10.25)
配架場所
地域資料コーナー内の大久保コレクション
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- 2023年2月16日
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