八千代町の文化財

30.起証(請)文之事

30‗起証(請)文之事1

30‗起証(請)文之事2

名称 起証(請)文之事
よみ きしょうもんのこと
数量 1点
指定番号 町指定第43号 古文書
所在地 八千代町尾崎
管理者 個人蔵
年代等 享保9年(1724年)12月25日
指定年月日 平成31年1月25日

享保の改革の一環として行われた飯沼新田開発は、井沢弥惣兵衛が幕府に出仕して初めて手掛けた新田開発であり、八千代地方のみならず全国に大きな影響を及ぼした。

飯沼の開発は、沼周り村々にとって長年の悲願であった。開発は、享保7年(1722年)尾崎村の名主左平太が江戸日本橋で新田開発奨励の高札を見て幕府に願い出たことから大きく動き出す。同9年5月6日、幕府から開発の許可が下りる。

多額の開発資金は、井沢弥惣兵衛の尽力により、幕府からの借用金で賄い、工事に着手することができた。

飯沼周り24ヶ村の村役人148名は、開発に当たって同年12月25日沓掛の香取神社に集まり、4ヶ条にわたる血判の起請文をかわした。起請文の署名部分は、熊野本宮大社発行の熊野午王符(午王宝印)の誓紙が使用されている。

この「起証(請)文之事」には、(1)熊野午王符を用い、(2)香取神社という場所で(神前)、(3)血判の起請文をかわした、という三重の誓いが込められており、開発にかける格段の覚悟が分かる貴重な資料である。

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〒300-3572 結城郡八千代町大字菅谷1017-1

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