外国人との共生について ~その2~(町長コラム:令和3年5月)
先月に引き続き、「外国人との共生」となります。
この問題が、少子・高齢、人口減少と密接な関係にあることは、国の動向や八千代町の農業の現状からも明らかであります。厚生労働省の「外国人技能実習生の現状・課題等について」という資料には、技能実習の目的は「技能移転を通じた開発途上国への国際協力」と書かれていますので、八千代町の農家は国際協力という日本の重要な役割を果たしているということになります。先ごろ、実習生を預かる農家の奥様、つまり、相撲部屋でいう「おかみさん」にお集まりいただきまして、外国人との関わりについての自由な意見交換会を行いました。「素直で一生懸命取り組んでいるし、外国人の労働力がなければ経営が困難である」との意見でしたが、やはり、言葉や文化、生活習慣の違いは大きいという考えがあるようでした。また、制度に対しても、3年間ではやっと一人前の仕事ができるようになる程度であり、雇用者の立場としては「もったいないし残念である」し、実習生もさらに長い滞在を望んでいるということでした。
一方で、当町には実習生以外にも外国人がたくさん住んでいますが、一部の人達による犯罪や不法滞在、行方不明者等の問題が生じていることも現実であります。最近では、家畜の盗難に関与していたというニュースもありました。外国人との共生について大事なことは、交流の基本でありますが「お互いを知る」ということではないかと思います。
町としましては、言葉の障害を和らげる対策として「日本語教室の開設」や文化について学び知るための「交流の場」を設置したい考えであります。帰国の際、日本という国の中に「yachiyo」という小さな町があり、素朴な田園風景と人情味のある人々が暮らしていると、海外に知れ渡ることは大きな意義のあることではないでしょうか。
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- 2024年6月15日
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