県内における重症血小板減少症候群(SFTS)の発生について
令和7年5月に県内において、ペットとして飼われている猫が「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染し、死亡する事例が発生しました。
重症血小板減少症候群(SFTS)とは
1.病原体
フェヌイウイルス科バンダウイルス属の重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome : SFTS)ウイルスによる感染症です。
2.感染経路
・主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺されることで感染します。
・国内ではフタトゲチマダニとキチマダニが人への感染に関与しているとされています。
・また、 SFTSを発症している動物との接触により感染することもあります。
3.症状
・潜伏期間は6日から2週間程度とされており、主な症状は、発熱や消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)です。
・重症化すると、意識障害などの神経症状や出血症状が出現し、死に至ることもあります。
4.治療
・特異的な治療法はないため、対症療法が中心となります。
5.予防
・草むらなどマダニが多く生息する場所に立ち入る場合には、長袖・長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するようなものは履かないようにしましょう。
・屋外での活動の際には、マダニに対する忌避剤(虫よけ材)を使用しましょう。
・屋外での活動後は、マダニに刺されていないか確認しましょう。
6.マダニに刺された場合の対処法
・吸血中のマダニを見つけた場合は、自分で取ろうとせず、できるだけ医療機関で処置しましょう。
・マダニに刺された後に、発熱等の症状が出現した場合は医療機関を受診しましょう。
ペットを飼っている方へ
・ペットがダニに咬まれないように、猫は屋内飼養に努め、犬は散歩後にダニの付着を確認した際はすぐに取り除きましょう。
・ペットとの過剰なふれあいは避け、ペットに触れた後は必ず手洗いをしましょう。
・ペットにダニの駆除・予防薬を定期的に投与しましょう。
・ペットが発熱や消化器症状等の体調不良が見られた時は、早めに動物病院を受診しましょう。
また、体調不良のペットに触れる際は、手袋を着用し、咬まれないよう注意しましょう。
・飼い主も体調不良を感じたら早めに医療機関を受診し、ペットの飼育状況や健康状態等を医師に伝えましょう。
重症血小板減少症候群(SFTS)に関する情報
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に注意しましょう(茨城県)
動物由来感染症について ~知っておいてほしい動物から人に感染する病気~(茨城県)
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- 2025年6月26日
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